パステルアートを楽しむためには、パステルという画材を使用します。
パステルとは粉末の顔料を粘着剤で棒状に固めた画材のことです。
見た目はクレヨンと似ていますが、クレヨンのように
ワックスやオイルの成分を含まないため、
テカりのないやさしい色を表現できます。
パステルは顔料を粘着剤で棒状に固めた画材ですが
粘着剤の量によって
大きく「ハードパステル」と「ソフトパステル」の2つに分かれます。
さらに、鮮やかな発色が特徴の「パンパステル」や
ペン型で扱いやすい「パステルペンシル」(パステル色鉛筆)
油分を混ぜて定着力を強くした「オイルパステル」などの種類があります。
ハードパステル
ハードパステルは、顔料を少し多めの粘着剤で固めた
硬めのパステルです。
角のある四角柱の形をしたものが多く、角を使って線を描いたり
面を使って広くぬったりできるのが特徴です。
手に入れやすく扱いやすいため、
パステルを粉にして描くパステルアートでは
ハードパステルがよく使われます。
ハードパステルは100円ショップでも売られているので
簡単に手に入れることができます。
⬆︎ ダイソーで売られているパステル
また1500円くらいと多少お高くなりますが
「ヌーベルカレーパステル」というパステルも人気です。
Amazonなどのネットショップで簡単に手に入れることができ
12色セットのほかに24色セット、48色セット
セット色のバリエーションも豊富なので
もっとパステルアートを楽しみたいという方は
「ヌーベルカレーパステル」もおすすめです。
ソフトパステル
ソフトパステルは、顔料を最小限の粘着剤で固めた
柔らかめのパステルです。
角のない円柱形のものが多く、色の乗りや伸びが良く
発色がキレイなのが特徴です。
強くつまむとくだけるほど脆いので、扱いには注意が必要です。
美術の世界でパステル画というと
ソフトパステルで描かれたものを指します。
パンパステル
パンパステルは、化粧品のような見た目と鮮やかな色合が特徴の
新しいパステルです。
ファンデーションのようなケースに入っており、色の伸びがとてもよく、
ハードパステルやソフトパステルでは出せないはっきりした色を
表現することができます。
アクセントの色として数色持っているとパステルアートの幅が広がります。
パステルペンシル(パステル色鉛筆)
パステルペンシルは、顔料を多く含んだ柔らかい
色鉛筆のような画材です。
パステルと色鉛筆の中間のような画材で、
パステルのような描き味で細い部分を描くのに使います。
オイルパステル
オイルパステルの発祥は日本で
1925年にサクラクレパス社が販売したものです。
オイルパステルは、顔料をワックスと油分で固めた、
パステルに定着力を加えた画材です。
どちらかというとパステルよりもクレヨンに近く、
子どもに人気のクレパスもオイルパステルに含まれます。